愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「はぁ?! そんなこと聞いてない!」
「さっき決めたの! 色々手順は変わっちゃったけど……まぁ、いいわよね?」
「よくない!」
「なんでよ!」
「明日は、明日は私がモリアを誘おうと……」
ん? それは初耳だ。
誘おうと、であって誘われていないのだから初耳なのは当然か。
それにしてもラウス様って忙しいんじゃ……。
「ウル、君がモリアさんのことを気に入っているのはよくわかったけれど、それでも明日はラウスに譲ってやってくれないか?」
「……わかったわ」
スゴスゴと一足先にダイニングルームへと向かうお義母様とその腰に手を添えるお義父様。その後をアンジェリカとサキヌが追う形となっている。
それに習おうと私もその場で身を翻そうとすると「モリア!」と声をかけられた。振り返ると顔を強張らせたラウス様が手を握りしめて立っていた。
「なんでしょうか?」
「明日。明日、私と出かけてくれないか?」
「はい」
お義母様かラウス様かの違いこそあれ、私の外出は変わらないのだ。
「いいのか!」
「はい」
「そうか!」
「さっき決めたの! 色々手順は変わっちゃったけど……まぁ、いいわよね?」
「よくない!」
「なんでよ!」
「明日は、明日は私がモリアを誘おうと……」
ん? それは初耳だ。
誘おうと、であって誘われていないのだから初耳なのは当然か。
それにしてもラウス様って忙しいんじゃ……。
「ウル、君がモリアさんのことを気に入っているのはよくわかったけれど、それでも明日はラウスに譲ってやってくれないか?」
「……わかったわ」
スゴスゴと一足先にダイニングルームへと向かうお義母様とその腰に手を添えるお義父様。その後をアンジェリカとサキヌが追う形となっている。
それに習おうと私もその場で身を翻そうとすると「モリア!」と声をかけられた。振り返ると顔を強張らせたラウス様が手を握りしめて立っていた。
「なんでしょうか?」
「明日。明日、私と出かけてくれないか?」
「はい」
お義母様かラウス様かの違いこそあれ、私の外出は変わらないのだ。
「いいのか!」
「はい」
「そうか!」