愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「今日はどこに行くのですか?」
無言の間が続くほど顔は熱くなるもので、どうにか繋がれたままの手から意識を逸らそうと話を振ると、ラウス様も恥ずかしいのか前を向いたままで話を続けた。
「城下町に行こうと思っている」
「そうなんですね」
絞り出したはずの会話はあっけなく終わりを告げる。だが『城下町』と聞いた私の心は弾んでいた。
城下町といえば国随一の品々が集まるところであり、それに比例して値段が張る。
まぁどこに行こうが私が何かを買うことは出来ないが、見て楽しむというのも買い物の楽しみの一つだ。
店側からしたらハナから買う気などないのだから、たまったものではないのだろうが今回ばかりは許してほしい。
そんな城下町と当家の領地からほど近い街では売ってるものは全くと言っていいほど違うだろう。
いつになるかわかったものではないが、いつか自由に使えるお金が出来た時にする買い物に備えた下見だと考えれば楽しいものだ。
「楽しみですね」
思ったことを簡潔にまとめて口から出すと、ラウス様は目を丸くして私の顔を覗き込んだ。
無言の間が続くほど顔は熱くなるもので、どうにか繋がれたままの手から意識を逸らそうと話を振ると、ラウス様も恥ずかしいのか前を向いたままで話を続けた。
「城下町に行こうと思っている」
「そうなんですね」
絞り出したはずの会話はあっけなく終わりを告げる。だが『城下町』と聞いた私の心は弾んでいた。
城下町といえば国随一の品々が集まるところであり、それに比例して値段が張る。
まぁどこに行こうが私が何かを買うことは出来ないが、見て楽しむというのも買い物の楽しみの一つだ。
店側からしたらハナから買う気などないのだから、たまったものではないのだろうが今回ばかりは許してほしい。
そんな城下町と当家の領地からほど近い街では売ってるものは全くと言っていいほど違うだろう。
いつになるかわかったものではないが、いつか自由に使えるお金が出来た時にする買い物に備えた下見だと考えれば楽しいものだ。
「楽しみですね」
思ったことを簡潔にまとめて口から出すと、ラウス様は目を丸くして私の顔を覗き込んだ。