愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
よくやった昨日の私!
緊張して記憶が飛ぶ癖はどうにかしなければと思うが、記憶が飛んでしまってもちゃんと働いている私は意外としっかり者なのかもしれない。
もしかしたら記憶が残っていない時の方がしっかりしている可能性もなきにしもあらず、なのだがそれは悲しいから考えないことにしよう。
「モリア様、少しよろしいでしょうか?」
ラウス様とお義父様を見送った後、シェードにそっと声をかけられた。いつもアンジェリカの側にずっといる印象のある彼が一人でいるとは珍しい。
「モリア様は本日、何かご予定はおありでしょうか?」
なぜそんなことを聞くのかわからなかったが、私の予定といえば来週のお義母様の言っていたラウス様の叔母様とのお茶会くらいなものだ。それ以外は全くといっていいほどこれといった予定は入っていない。
「いえ、何もありませんよ」
そう答えると顔を輝かせて「本当ですか!」と聞き返す。
血の繋がりはないだろうに、なぜかアンジェリカとそっくりなその表情に「はい」と答えるとシェードは勢いよく頭を下げた。
緊張して記憶が飛ぶ癖はどうにかしなければと思うが、記憶が飛んでしまってもちゃんと働いている私は意外としっかり者なのかもしれない。
もしかしたら記憶が残っていない時の方がしっかりしている可能性もなきにしもあらず、なのだがそれは悲しいから考えないことにしよう。
「モリア様、少しよろしいでしょうか?」
ラウス様とお義父様を見送った後、シェードにそっと声をかけられた。いつもアンジェリカの側にずっといる印象のある彼が一人でいるとは珍しい。
「モリア様は本日、何かご予定はおありでしょうか?」
なぜそんなことを聞くのかわからなかったが、私の予定といえば来週のお義母様の言っていたラウス様の叔母様とのお茶会くらいなものだ。それ以外は全くといっていいほどこれといった予定は入っていない。
「いえ、何もありませんよ」
そう答えると顔を輝かせて「本当ですか!」と聞き返す。
血の繋がりはないだろうに、なぜかアンジェリカとそっくりなその表情に「はい」と答えるとシェードは勢いよく頭を下げた。