愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「私はシェードと踊りますから、お義姉様は先生と踊ってくださいませんか?」
「わかりました」
ここまで嫌がっておいて今さらかもしれないが、私だって決して踊れないわけではない。何度か夜会でもワルツを踊った経験だってある。
だがそれはお兄様やお父様のリードあってのことであって、私が上手いかどうかは別問題なのだ。
もっと正確にいえば、他のご令嬢たちみたいに婚約者がいるわけでもなければ、他の貴族のご令息から声をかけられることもなく、家族以外と踊った経験はないため、私の実力というものはわからないのだ。
全くまさかこんなところでも男性経験のなさが出しゃばってくるとは思わなかった。
もしも一度や二度、家族以外の方と踊ったことがあったのなら少しは違ったのかもしれない。
今更そんなことを悔いたところで過去は取り戻せないのだが、もしもを考えずにはいられないのだ。
とはいえもし過去に戻れたとしても女性から男性に声をかけるなんてはしたない真似は出来ないため、どう転んだところでどうせ今に至るだろうが。
「モリア様、どうぞよろしくお願いいたします」
「わかりました」
ここまで嫌がっておいて今さらかもしれないが、私だって決して踊れないわけではない。何度か夜会でもワルツを踊った経験だってある。
だがそれはお兄様やお父様のリードあってのことであって、私が上手いかどうかは別問題なのだ。
もっと正確にいえば、他のご令嬢たちみたいに婚約者がいるわけでもなければ、他の貴族のご令息から声をかけられることもなく、家族以外と踊った経験はないため、私の実力というものはわからないのだ。
全くまさかこんなところでも男性経験のなさが出しゃばってくるとは思わなかった。
もしも一度や二度、家族以外の方と踊ったことがあったのなら少しは違ったのかもしれない。
今更そんなことを悔いたところで過去は取り戻せないのだが、もしもを考えずにはいられないのだ。
とはいえもし過去に戻れたとしても女性から男性に声をかけるなんてはしたない真似は出来ないため、どう転んだところでどうせ今に至るだろうが。
「モリア様、どうぞよろしくお願いいたします」