愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
逃れることは出来ないラウス様の手に手を重ねた途端、なぜだか急に身体が熱くなる。きっと緊張のせいだろう。
さっき、ダンスの先生と踊った時はこんなことなかったのだが、やはり相手がラウス様では緊張も倍以上なのだろう。脳裏でラウス様を先ほどの先生と重ねると少しだけ熱が下がったような気がした。
さっきは踏まなかったのだからきっと大丈夫だと自分に言い聞かせる。
出迎えにやって来た使用人達とアンジェリカ、帰宅したばかりのお義父様、そしてお義父様の帰宅を告げられ、やって来たのだろうお義母様とサキヌを観客に据えて、音楽も何もない玄関ホールで踊り出す。
冷めたはずの身体は触れた箇所から熱を帯び、そして絡まる視線すらも温かいものへと変わっていった。
ラウス様のリードに全面的にお世話になりながら踊り終えると、ラウス様は柔らかく微笑んだ。足を踏まなかったとはいえ私の技量不足がバレてしまったのだろう。
優しいラウス様は何も言わないが、社交界で何度もご令嬢達と踊ったラウス様に隠し通せるわけがなかった。
さっき、ダンスの先生と踊った時はこんなことなかったのだが、やはり相手がラウス様では緊張も倍以上なのだろう。脳裏でラウス様を先ほどの先生と重ねると少しだけ熱が下がったような気がした。
さっきは踏まなかったのだからきっと大丈夫だと自分に言い聞かせる。
出迎えにやって来た使用人達とアンジェリカ、帰宅したばかりのお義父様、そしてお義父様の帰宅を告げられ、やって来たのだろうお義母様とサキヌを観客に据えて、音楽も何もない玄関ホールで踊り出す。
冷めたはずの身体は触れた箇所から熱を帯び、そして絡まる視線すらも温かいものへと変わっていった。
ラウス様のリードに全面的にお世話になりながら踊り終えると、ラウス様は柔らかく微笑んだ。足を踏まなかったとはいえ私の技量不足がバレてしまったのだろう。
優しいラウス様は何も言わないが、社交界で何度もご令嬢達と踊ったラウス様に隠し通せるわけがなかった。