愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
翌朝、起きてすぐに今日の分の筋力トレーニングを済ませ、いつも通りにドレスを選択する。そしてラウス様の部屋の前に立ち、部屋から出て来たラウス様に挨拶をした。
「おはようございます、ラウス様」
「おはよう。モリア」
ラウス様は少し疲れたように微笑んだ。昨日のダンスが疲れて帰って来たラウス様の負担になってしまったらしい。
「昨日は申し訳ありませんでした」
「あれはモリアのせいではないから気にしないでくれ」
「ですが私の出来が悪いばかりに、ラウス様には迷惑をおかけしてしまいまして……」
「出来が悪い?」
「これからはそのようなことがないよう、一層努めますので」
「モリア、何の話をしているんだ?」
「ダンスの話ですが」
それしかないというのにラウス様は変なことを聞く。首を傾げる私に、ラウス様は頭を抱えて「そうだよな」と何度も呟く。
もしかして私は何か自覚のないうちにやらかしていたのだろうか?
わざわざラウス様が私のせいではないと言ってくれたということは、私が気負うことが他になくてはならないというわけだ。それは思い出さなくてはまずい。
だが昨日、何かあっただろうか?
「おはようございます、ラウス様」
「おはよう。モリア」
ラウス様は少し疲れたように微笑んだ。昨日のダンスが疲れて帰って来たラウス様の負担になってしまったらしい。
「昨日は申し訳ありませんでした」
「あれはモリアのせいではないから気にしないでくれ」
「ですが私の出来が悪いばかりに、ラウス様には迷惑をおかけしてしまいまして……」
「出来が悪い?」
「これからはそのようなことがないよう、一層努めますので」
「モリア、何の話をしているんだ?」
「ダンスの話ですが」
それしかないというのにラウス様は変なことを聞く。首を傾げる私に、ラウス様は頭を抱えて「そうだよな」と何度も呟く。
もしかして私は何か自覚のないうちにやらかしていたのだろうか?
わざわざラウス様が私のせいではないと言ってくれたということは、私が気負うことが他になくてはならないというわけだ。それは思い出さなくてはまずい。
だが昨日、何かあっただろうか?