愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
ラウス様に身体を預けながら、天を見上げる。キラリと輝いて落ちていった流れ星は、空からのサービスのように見えた。
「ではお義姉様、私、私……」
「アンジェリカ、頑張って……」
三週間ほど前は自分のことで余裕がなく、あまり気にしてあげられなかったのだが、今ならアンジェリカの顔の白さが一層際立っていることに気付ける。
それは明らかに婚約者に会いに行くご令嬢のものとは程遠く、たとえピーマンが大嫌いな子どもの口に無理矢理詰め込んだとしてもそうはならないだろう。
部屋から出てきた時には今にも倒れてしまうのではないかと心配したものだが、アンジェリカのことをよく知るシェードいわく『いつものこと』らしく、今回は前回の訪問から期間が短いためにここまで気分を悪くしているらしいのだ。
会う前にはストライキを起こすほどに全身全霊の駄々を捏ねるのが常なのだが、当日になればどんなに嫌でもちゃんと出向くのだという。
あれだけ好意を示してもらって、彼女のことを妹のように思えてきた私ではあるが、こんな時は本当に無力であるとしか言いようがない。
「お義姉様……!!」
「ではお義姉様、私、私……」
「アンジェリカ、頑張って……」
三週間ほど前は自分のことで余裕がなく、あまり気にしてあげられなかったのだが、今ならアンジェリカの顔の白さが一層際立っていることに気付ける。
それは明らかに婚約者に会いに行くご令嬢のものとは程遠く、たとえピーマンが大嫌いな子どもの口に無理矢理詰め込んだとしてもそうはならないだろう。
部屋から出てきた時には今にも倒れてしまうのではないかと心配したものだが、アンジェリカのことをよく知るシェードいわく『いつものこと』らしく、今回は前回の訪問から期間が短いためにここまで気分を悪くしているらしいのだ。
会う前にはストライキを起こすほどに全身全霊の駄々を捏ねるのが常なのだが、当日になればどんなに嫌でもちゃんと出向くのだという。
あれだけ好意を示してもらって、彼女のことを妹のように思えてきた私ではあるが、こんな時は本当に無力であるとしか言いようがない。
「お義姉様……!!」