愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
これでラウス様とベッドを共にするのも3度目だ。
アンジェリカの願いを叶えたいという気持ちが先走ったとはいえ、冷静になって考えるとラウス様と行為に及んだことのある場所にアンジェリカを連れ込んでしまったことを少しだけ後悔した。
だがそれすらもなんだか結婚後の、子どもが生まれた後の生活のようで、ラウス様との数年後を想像してしまったことに罪悪感が芽生える。
本物が登場したら退かなければいけない場所なのになぁ。
「はぁ……」
隣で気持ちよさそうに眠るアンジェリカの顔にかかる髪を、指でなぞるように落としながら自己嫌悪に浸っていた。
だがその反面で、まだこの場に居続けたいと願う自分もいるのもまた事実で、目などとっくに覚めているというのに布団から出られずにいた。
「ん……モリア?」
「ラウス様、おはようございます」
「もう朝、か」
「いえ、時間も早いのでまだお休みになって居ても大丈夫ですよ」
「そうか……。ではもう少しこのままで」
指の腹で目を撫でるとラウス様はまだ眠そうではあるが、そこにある幸せを大切にするように優しく笑った。
アンジェリカの願いを叶えたいという気持ちが先走ったとはいえ、冷静になって考えるとラウス様と行為に及んだことのある場所にアンジェリカを連れ込んでしまったことを少しだけ後悔した。
だがそれすらもなんだか結婚後の、子どもが生まれた後の生活のようで、ラウス様との数年後を想像してしまったことに罪悪感が芽生える。
本物が登場したら退かなければいけない場所なのになぁ。
「はぁ……」
隣で気持ちよさそうに眠るアンジェリカの顔にかかる髪を、指でなぞるように落としながら自己嫌悪に浸っていた。
だがその反面で、まだこの場に居続けたいと願う自分もいるのもまた事実で、目などとっくに覚めているというのに布団から出られずにいた。
「ん……モリア?」
「ラウス様、おはようございます」
「もう朝、か」
「いえ、時間も早いのでまだお休みになって居ても大丈夫ですよ」
「そうか……。ではもう少しこのままで」
指の腹で目を撫でるとラウス様はまだ眠そうではあるが、そこにある幸せを大切にするように優しく笑った。