愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「花を送らせてもらった時に、帰ってきた使用人からあなたの話を聞いたわ。とても大事な家族が亡くなったようには見えないって。元々、モリアさんを招待したのは、ラウスが惚れたっていう子の見極めのためだったから、来られないならば直接エリザに見に行って貰えばいいと思ったの。人を見る目は一等品のエリザが認めなかったといえばラウスだって諦めざるを得ないもの。きっとエリザはあなたの手に傷でも残して来ると思った。……けれどエリザはその反対、あなたによく懐いていたって聞いた時は驚いたわ。そしてあなたの弔い方は私と異なるだけで、その子への愛は変わらないことも」

 シャロン様はエリザを抱きかかえると彼女の頭を愛おしそうに撫で、そして私の目を見据えた。

「だから私はあなたを歓迎するわ。ラウスじゃないけど、私もあなたの人柄に惚れたの」
「シャロン様……」
「もちろんこの子達もあなたのこと、気に入ったみたいだから、これからは遠慮なく遊びに来てくれると嬉しいわ!」
「はい!」

 それから私が動く度、後ろの集団も動き出すようになった。どうやらよほど気に入っていただけたらしい。

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