愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「ところで名前は『グスタフ』にするの? そういえば前の子もその名前じゃなかったかしら?」
「そう……ですね。やっぱり同じ名前は嫌ですよね。ねぇ君、違う名前がいい?」
ついつい感極まってグスタフと呼び続けてしまったものの、いくら似ているからと言っても別ネコである。改めて別の名前を考えた方がいいかと提案すると彼はふんと鼻を鳴らした。
「あらあら、まるで初めからその名前以外受け入れないって言っているみたいね。それじゃあ、グスタフ。あなたもモリアさんと一緒に時々私とこの子たちに顔を見せに来てちょうだい」
「ぶにぁ」
正式にグスタフという名前に決まった彼はシャロン様とダイナス様に目をやり、そして最後にしばらくの間共に暮らしていただろうネコ達を見下ろした。
「にぁご」
「にゃーにゃー」
去り際にネコ達と何やら話を交わしたらしいグスタフは、さぁ行くぞとばかりに私の腕をポンポンと叩いた。
馬車に乗り込むと、すっかり私の太ももの上が定位置となったグスタフはその身体を丸めることでさらにボリュームを増していた。
「そう……ですね。やっぱり同じ名前は嫌ですよね。ねぇ君、違う名前がいい?」
ついつい感極まってグスタフと呼び続けてしまったものの、いくら似ているからと言っても別ネコである。改めて別の名前を考えた方がいいかと提案すると彼はふんと鼻を鳴らした。
「あらあら、まるで初めからその名前以外受け入れないって言っているみたいね。それじゃあ、グスタフ。あなたもモリアさんと一緒に時々私とこの子たちに顔を見せに来てちょうだい」
「ぶにぁ」
正式にグスタフという名前に決まった彼はシャロン様とダイナス様に目をやり、そして最後にしばらくの間共に暮らしていただろうネコ達を見下ろした。
「にぁご」
「にゃーにゃー」
去り際にネコ達と何やら話を交わしたらしいグスタフは、さぁ行くぞとばかりに私の腕をポンポンと叩いた。
馬車に乗り込むと、すっかり私の太ももの上が定位置となったグスタフはその身体を丸めることでさらにボリュームを増していた。