愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
 また服もネグリジェへと着替えさせられており、どうやら気を失った私を誰かが着替えさせてくれたようだ。恥ずかしいやら、情けないやら。

 相手を見つけてお礼を言うべきなのだろう。
 性処理係に任命されておきながら、今後も主人を満足させる前に気を失わないとは限らない。

 筋力トレーニングみたいに鍛えられれば良いのだけれど……。残念なことに、私はその方法を知らないのだ。

 こんなことになるのだったら、旦那さんと仲良しのお姉様達が帰省した時に夜の営みについて聞かせて貰うんだった。

 仕えるべき相手と、共に生きるパートナーとでは勝手が異なるだろうが、男性を喜ばせる方法は同じだろう。

 方法さえ知っていれば多少アレンジだって出来たのに……と悔やんだ所でもう遅い。
 気軽に質問出来る相手がいないこの場所に来たからには自分でどうにかするしかないのだ。悩んでも仕方ない。

 さっさと着替えて洗濯場を聞かないと!
 仕事、仕事と布団から抜けだし、汚れたシーツへと手をかける。

 けれどマットレスからはずそうにもなぜか簡単には抜けない。
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