愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「ラウスさんがうちに挨拶に来たんでしょう?」
「そうでもなくて……。ドレスの確認に来たの」
そう、今回の目的は式場の話し合いに来たわけでもなければ、ラウス様と共に家に顔を見せにやってきたわけでもない。
例のドレスを確認しにきたのだ!
するとお姉様は「ああ」と納得したように手を打った。そして次の瞬間、お姉様の告げた言葉は私の中でイナズマのような鋭い衝撃が走る。
「ドレスのことならちょうど私も聞こうと思ってたのよ。モリアはデビュタントに着て行ったバラの刺繍をあつらえたものと、その後のフリルで飾ったもの、どちらがいいの?」
「その……後?」
「そうそう。姉妹を代表して、一番屋敷の近くに住んでいる私がモリアのドレスの刺繍はどんなデザインだったか確認しに来たんだけど、いざ見てみたらあの日からガラリと変わってるんですもの。リメイクしたんだろうなっていうのはわかったけど、それにしてもどちらもデビュタントのドレスには変わりないでしょう? だからどちらにしようかしらって、さっきまで母さんと相談してたのよ」
「私……あのドレスを作り直してませんよ?」
「そうでもなくて……。ドレスの確認に来たの」
そう、今回の目的は式場の話し合いに来たわけでもなければ、ラウス様と共に家に顔を見せにやってきたわけでもない。
例のドレスを確認しにきたのだ!
するとお姉様は「ああ」と納得したように手を打った。そして次の瞬間、お姉様の告げた言葉は私の中でイナズマのような鋭い衝撃が走る。
「ドレスのことならちょうど私も聞こうと思ってたのよ。モリアはデビュタントに着て行ったバラの刺繍をあつらえたものと、その後のフリルで飾ったもの、どちらがいいの?」
「その……後?」
「そうそう。姉妹を代表して、一番屋敷の近くに住んでいる私がモリアのドレスの刺繍はどんなデザインだったか確認しに来たんだけど、いざ見てみたらあの日からガラリと変わってるんですもの。リメイクしたんだろうなっていうのはわかったけど、それにしてもどちらもデビュタントのドレスには変わりないでしょう? だからどちらにしようかしらって、さっきまで母さんと相談してたのよ」
「私……あのドレスを作り直してませんよ?」