愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
「お黙りなさい! 私だって結婚する時は悩んだものよ。ドレスのデザインとか色とか本当にこれでいいのかって眠れなくなったわ……」
「それはマリッジブルーじゃないんじゃ……」
「それでね、モリアちゃんさえよければゆっくりお茶でもどうかしらと思って」
「都合の悪いことは聞こえないふりか……。義姉さん、嫌なら遠慮なく断ってくれてもいいよ?」
「ちょっとサキヌ、あなたねぇ」
「義姉さんが来た翌日のお兄様の顔、お母様だって見ただろ! ただでさえサンドリア領から王都に行ってすぐにドレス作って食事して疲れてただろうに……」
「まぁ、そう……よね……」
あからさまにお義母様は落ち込んだように顔と声のトーンを下げる。
目の前で繰り出されていた言い合いには絡んでいないものの、お義母様を落ち込ませてしまった根本的な原因は私にある。
「あ、あの私なら大丈夫ですから。是非ご一緒させてください」
まだまだこの二人相手に緊張はするものの、断ることも出来ずに出した答えがこれだった。
お茶なんて招待された二、三度しか経験はない。
「それはマリッジブルーじゃないんじゃ……」
「それでね、モリアちゃんさえよければゆっくりお茶でもどうかしらと思って」
「都合の悪いことは聞こえないふりか……。義姉さん、嫌なら遠慮なく断ってくれてもいいよ?」
「ちょっとサキヌ、あなたねぇ」
「義姉さんが来た翌日のお兄様の顔、お母様だって見ただろ! ただでさえサンドリア領から王都に行ってすぐにドレス作って食事して疲れてただろうに……」
「まぁ、そう……よね……」
あからさまにお義母様は落ち込んだように顔と声のトーンを下げる。
目の前で繰り出されていた言い合いには絡んでいないものの、お義母様を落ち込ませてしまった根本的な原因は私にある。
「あ、あの私なら大丈夫ですから。是非ご一緒させてください」
まだまだこの二人相手に緊張はするものの、断ることも出来ずに出した答えがこれだった。
お茶なんて招待された二、三度しか経験はない。