愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
むしろ積極的に参加した。
集まるのは皆、顔見知りばかりで友人も多い。なかには私のように農作業を手伝っている子もいて、頻繁に手紙でやり取りをすることもあった。
そんな、王都をここぞとばかりに避けていた私は今、王都にいる。
人生で三度目となる王都訪問は大規模な競りでもなく、ましてや野獣のような視線飛び交う夜会でもなく、王都で有数の服飾店として知られる、王家御用達の店だった。
そんな明らかに私とは不釣り合いの店に手をひかれた時は無意識に店とは反対側に引っ張ったほどだった。私は断じてこんなキラキラとした店に来るような人間じゃない。
同じキラキラなら出来のいい作物を太陽に照らした時もしくは川でキンキンに冷やした時に見られる、雫が滴り落ちてくるキラキラがいい。
あの食欲をそそるような、今にもかぶりつきたくなるようなキラキラ――それが私に似合うもので、こんな光だとか宝石だとかそんなもので作られたキラキラは私じゃなくて、もっと社交界にいるような、飢えた野獣さながらの目つきをしたご令嬢のほうが似合う。
集まるのは皆、顔見知りばかりで友人も多い。なかには私のように農作業を手伝っている子もいて、頻繁に手紙でやり取りをすることもあった。
そんな、王都をここぞとばかりに避けていた私は今、王都にいる。
人生で三度目となる王都訪問は大規模な競りでもなく、ましてや野獣のような視線飛び交う夜会でもなく、王都で有数の服飾店として知られる、王家御用達の店だった。
そんな明らかに私とは不釣り合いの店に手をひかれた時は無意識に店とは反対側に引っ張ったほどだった。私は断じてこんなキラキラとした店に来るような人間じゃない。
同じキラキラなら出来のいい作物を太陽に照らした時もしくは川でキンキンに冷やした時に見られる、雫が滴り落ちてくるキラキラがいい。
あの食欲をそそるような、今にもかぶりつきたくなるようなキラキラ――それが私に似合うもので、こんな光だとか宝石だとかそんなもので作られたキラキラは私じゃなくて、もっと社交界にいるような、飢えた野獣さながらの目つきをしたご令嬢のほうが似合う。