恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
「お気をつけて、いってらっしゃいませ」
空港まで乗せてくれた運転手に見送られながら、私たちはファーストクラス専用の優先カウンターへと向かった。
「では、副社長。こちらでお手続きをお願いいたします」
「ああ、みのりもだろう?」
当然のように言われても、私はただの平社員だ。ファーストクラスになんて乗れる身分ではない。
「えっ? 私はエコノミークラスですが……」
「はぁ?」
「ええっ?」
副社長は素早く私のスマホを取り上げると、予約内容を確認し始めた。そして、そのまま目の前にいたグランドスタッフへ声をかける。
「すみません。ファーストクラスに空席はありますか?」
「少々お待ちくださいませ」
スタッフが確認に向かうと、私は慌てて副社長の袖を引いた。
「ちょっ、副社長! 私の分は経費で落ちませんよ!」
私の給料では到底支払える金額ではない。だからといって、役職者でもない私の航空券を経費で処理してもらえるはずもなかった。
「俺を誰だと思ってる?」
そう言いながら、副社長は余裕たっぷりの笑みを浮かべる。
その自信満々な態度に、嫌な予感しかしない。
「お待たせいたしました。あと一席ご用意できます」
グランドスタッフのその言葉を聞くなり、副社長は迷うことなく財布から黒いカードを一枚取り出した。
空港まで乗せてくれた運転手に見送られながら、私たちはファーストクラス専用の優先カウンターへと向かった。
「では、副社長。こちらでお手続きをお願いいたします」
「ああ、みのりもだろう?」
当然のように言われても、私はただの平社員だ。ファーストクラスになんて乗れる身分ではない。
「えっ? 私はエコノミークラスですが……」
「はぁ?」
「ええっ?」
副社長は素早く私のスマホを取り上げると、予約内容を確認し始めた。そして、そのまま目の前にいたグランドスタッフへ声をかける。
「すみません。ファーストクラスに空席はありますか?」
「少々お待ちくださいませ」
スタッフが確認に向かうと、私は慌てて副社長の袖を引いた。
「ちょっ、副社長! 私の分は経費で落ちませんよ!」
私の給料では到底支払える金額ではない。だからといって、役職者でもない私の航空券を経費で処理してもらえるはずもなかった。
「俺を誰だと思ってる?」
そう言いながら、副社長は余裕たっぷりの笑みを浮かべる。
その自信満々な態度に、嫌な予感しかしない。
「お待たせいたしました。あと一席ご用意できます」
グランドスタッフのその言葉を聞くなり、副社長は迷うことなく財布から黒いカードを一枚取り出した。