恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
けれど私だけは、胸の奥に嫌な予感しか湧いてこなかった。こういう時の予感は、だいたい当たる。
『カナメ! 明後日、うちの創立記念パーティーがあるの。去年は出席してくれたわよね?』
『……はい』
要さんは笑顔を浮かべているものの、どこか表情が硬い。なぜか乗り気ではないように見える。去年、そのパーティーで何かあったのだろうか。
『カナメとミノリも出席してちょうだい』
『ええっ⁉』
思わず素っ頓狂な声が飛び出してしまう。まさか自分の名前まで出てくるとは思わなかったのだ。
『そこで私を納得させてくれたら、二人のことを認めるわ』
奥様は楽しそうに微笑みながら続ける。
『これ以上、あなたたちを困らせないって誓う』
どうやら、自分が散々周囲を振り回している自覚はあるらしい。それでも止める気はまったくなさそうだけれど。
奥様を納得させる——そんなこと、本当にできるのだろうか。
不安そうに要さんへ視線を向けると、彼は小さく首を横に振って、額に手を当てながら深いため息をついていた。その反応を見た瞬間、私の不安はさらに大きく膨らむ。
『カナメ! 明後日、うちの創立記念パーティーがあるの。去年は出席してくれたわよね?』
『……はい』
要さんは笑顔を浮かべているものの、どこか表情が硬い。なぜか乗り気ではないように見える。去年、そのパーティーで何かあったのだろうか。
『カナメとミノリも出席してちょうだい』
『ええっ⁉』
思わず素っ頓狂な声が飛び出してしまう。まさか自分の名前まで出てくるとは思わなかったのだ。
『そこで私を納得させてくれたら、二人のことを認めるわ』
奥様は楽しそうに微笑みながら続ける。
『これ以上、あなたたちを困らせないって誓う』
どうやら、自分が散々周囲を振り回している自覚はあるらしい。それでも止める気はまったくなさそうだけれど。
奥様を納得させる——そんなこと、本当にできるのだろうか。
不安そうに要さんへ視線を向けると、彼は小さく首を横に振って、額に手を当てながら深いため息をついていた。その反応を見た瞬間、私の不安はさらに大きく膨らむ。