恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
***
俺が日本へ戻るまで拠点にしていた街――ロサンゼルス。
そこで俺の右腕として働いていたスティーブンから、再び連絡が入る。前回連絡を受けたのは、みのりが元カレと再会したあのタイミングだった。
今回の件は、俺自身がロスへ飛ばなければ解決できない問題だとわかっている。それでも、これまでずっと先延ばしにしてきた。
だが、今こそ絶好のタイミングだと判断する。
みのりを同伴させ、名実ともに俺との関係を一歩進めるつもりだった。
そもそも今回の商談がすんなり進まなくなった原因は、取引先の奥様が俺の嫁探しを始めると言い出したことにある。
何度も丁重に断った。しかし、TOKITOグループの後継者である俺に対し、『私のお眼鏡にかなう人じゃないとダメ!』と張り切り始めてしまったのだ。
こうなってしまうと、もう誰にも止められない。だからこそ、みのりを恋人として紹介し、既成事実を作るつもりでいる。
「みのり、出張だ」
突然の言葉に、みのりはきょとんと目を瞬かせた。まさか自分も同行することになるとは思ってもいなかったのだろう。
次の瞬間、驚きに満ちた声が部屋に響いた。
「ええっ……!?」
俺が日本へ戻るまで拠点にしていた街――ロサンゼルス。
そこで俺の右腕として働いていたスティーブンから、再び連絡が入る。前回連絡を受けたのは、みのりが元カレと再会したあのタイミングだった。
今回の件は、俺自身がロスへ飛ばなければ解決できない問題だとわかっている。それでも、これまでずっと先延ばしにしてきた。
だが、今こそ絶好のタイミングだと判断する。
みのりを同伴させ、名実ともに俺との関係を一歩進めるつもりだった。
そもそも今回の商談がすんなり進まなくなった原因は、取引先の奥様が俺の嫁探しを始めると言い出したことにある。
何度も丁重に断った。しかし、TOKITOグループの後継者である俺に対し、『私のお眼鏡にかなう人じゃないとダメ!』と張り切り始めてしまったのだ。
こうなってしまうと、もう誰にも止められない。だからこそ、みのりを恋人として紹介し、既成事実を作るつもりでいる。
「みのり、出張だ」
突然の言葉に、みのりはきょとんと目を瞬かせた。まさか自分も同行することになるとは思ってもいなかったのだろう。
次の瞬間、驚きに満ちた声が部屋に響いた。
「ええっ……!?」