恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
 小悪魔なみのりに翻弄されながら、ゆっくりとシャンパンを飲んでいると、ふと部屋が静かになっていることに気づいた。視線を向けると、みのりはソファで可愛らしい寝息を立てながら、気持ちよさそうに眠っている。

 その無防備な寝顔は、仕事中のしっかり者の彼女とはまるで別人で、その愛らしいギャップに思わず見惚れてしまった。

「みのり、みのり」

 優しく声をかけてみても、目を覚ます気配はない。そっと抱き上げてみのりのベッドルームへ運ぼうとしたものの、もう少しだけその寝顔を眺めていたくなり、気づけば俺のベッドルームへと足を向けていた。

 ぐっすりと眠るみのりをしばらく眺めていると、その穏やかな寝息につられるように俺にも睡魔が襲ってきて、いつの間にか隣で眠りに落ちてしまう。

 翌朝——

 隣で眠るみのりが身じろぎした気配に、俺もゆっくりと目を覚ます。

 だが、そのまま少しだけ眠ったふりをして様子をうかがっていると、みのりは状況を理解しようとしているのか、一人で百面相を始めた。その表情があまりにも可愛らしく、とうとう我慢できずに吹き出してしまう。

「要さん! いつから起きてたんですか?」

 みのりがあまりにも可愛くて見惚れていたなんて正直に言えば、きっと照れて拗ねてしまうはずだ。だから俺は、今ちょうど目が覚めたところだと、何食わぬ顔で答える。

 今日は、明日に控えたパーティーに向けて、大切な準備があるのだ。

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