恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
現在、役職者の専属となっていない秘書は三名。みのり以外の二人は、目を輝かせ、期待を隠そうともしない。
「では橋爪さん、お願いします」
「えっ……は、はい……」
「ええっー! どうしてですか?」
「私の方が相応しいと思います!」
私の名前が告げられた瞬間、あからさまなブーイングが起こる。きっと誰が選ばれても文句は出るのだろう。それでも――自分だと信じて疑わなかった二人の不満は、隠しようがない。
「仕事面、その他を考慮しても橋爪さんが適任だと私が判断しました。異議はありますか?」
「い、いえ……」
室長から告げられた言葉に、表情は全く納得していないが、それ以上反論はできないようだ。
それだけではなく、社長秘書の草薙をはじめ、先輩たちの表情も硬い。あわよくばと期待していた部分もあったのだろう。
(はぁ……面倒なことになったなぁ。正直、御曹司なんて勘弁してほしい)
抜擢されたとはいえ、素直に喜べる状況ではなかった。責任ある仕事であることは理解しているし、秘書として評価されたのだと思えば、嬉しくもある。
けれど――
「では橋爪さん、お願いします」
「えっ……は、はい……」
「ええっー! どうしてですか?」
「私の方が相応しいと思います!」
私の名前が告げられた瞬間、あからさまなブーイングが起こる。きっと誰が選ばれても文句は出るのだろう。それでも――自分だと信じて疑わなかった二人の不満は、隠しようがない。
「仕事面、その他を考慮しても橋爪さんが適任だと私が判断しました。異議はありますか?」
「い、いえ……」
室長から告げられた言葉に、表情は全く納得していないが、それ以上反論はできないようだ。
それだけではなく、社長秘書の草薙をはじめ、先輩たちの表情も硬い。あわよくばと期待していた部分もあったのだろう。
(はぁ……面倒なことになったなぁ。正直、御曹司なんて勘弁してほしい)
抜擢されたとはいえ、素直に喜べる状況ではなかった。責任ある仕事であることは理解しているし、秘書として評価されたのだと思えば、嬉しくもある。
けれど――