恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
終業時間を過ぎ、みのりは仕事を終えて会社を後にした。それからしばらく経った頃、隅田のスマホが着信を知らせる。
「はい——ええっ。それで、ケガは?」
電話の向こうから何か報告を受けているようだが、内容までは聞き取れない。それでも俺の直感は、みのりが関係していると強く告げていた。
今すぐ事情を聞きたい衝動に駆られながらも、どうにか気持ちを抑え、隅田が通話を終えるのを待つ。
そして——
「誰かケガをしたのか?」
「副社長、落ち着いてください。ケガはしていませんから」
「だったら何があったんだ?」
自分でもわかるほど声が鋭くなっていた。まるで尋問する刑事のような勢いで、俺は隅田に詰め寄る。
「橋爪さんが会社の前で男に絡まれているところを目撃した方がいたようで、その方が警備員へ知らせたそうです。男はそのまま逃げていき、橋爪さんも警察には届け出ないと言って帰宅されたとのことです」
——ガタンッ
その報告を耳にした瞬間、全身の血が一気に沸騰するような感覚に襲われた。
みのりが男に絡まれた——その事実だけで十分だった。
気づけば俺は勢いよく椅子を立ち上がり、すでに執務室の扉へ向かって駆け出している。
「副社長! どちらへ?」
「はい——ええっ。それで、ケガは?」
電話の向こうから何か報告を受けているようだが、内容までは聞き取れない。それでも俺の直感は、みのりが関係していると強く告げていた。
今すぐ事情を聞きたい衝動に駆られながらも、どうにか気持ちを抑え、隅田が通話を終えるのを待つ。
そして——
「誰かケガをしたのか?」
「副社長、落ち着いてください。ケガはしていませんから」
「だったら何があったんだ?」
自分でもわかるほど声が鋭くなっていた。まるで尋問する刑事のような勢いで、俺は隅田に詰め寄る。
「橋爪さんが会社の前で男に絡まれているところを目撃した方がいたようで、その方が警備員へ知らせたそうです。男はそのまま逃げていき、橋爪さんも警察には届け出ないと言って帰宅されたとのことです」
——ガタンッ
その報告を耳にした瞬間、全身の血が一気に沸騰するような感覚に襲われた。
みのりが男に絡まれた——その事実だけで十分だった。
気づけば俺は勢いよく椅子を立ち上がり、すでに執務室の扉へ向かって駆け出している。
「副社長! どちらへ?」