敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
 初めて見る彼の裸体は程よく筋肉がついていて、薄っすらと腹筋が割れている。
 瞳には妖艶な炎が灯っていて、私は一瞬でその色気にあてられてしまった。

「陽咲……」

 名前を呼ばれるだけで、幸せな気持ちに包まれていく。
 彼が優しく私の服を脱がせた。照明を落とした室内は暗かったけれど、とんでもなく恥ずかしくて顔を背けていたら、いつの間にかキスが再開されていた。それはしだいに激しくなり、彼の唇が首筋や胸もとへと移動していく。

「ご、ごめんなさい。私、初めてで……」

 興ざめするかもしれないとは思ったが、経験がないと正直に伝えてしまった。
 彼が私の髪をそっとなでて「優しくする」と微笑んでくれたため、心配も恐怖心もなくなり、身を委ねることができた。

「陽咲、愛してる。絶対に離さないから」
「……あっ」

 彼の意志の強い瞳も、たくましく広い胸板も、触れられるたびに理性を狂わせる長い指も。彼のすべてがどうしようもなく愛おしい。
 ひとつになると脳が痺れ、彼への想いが胸の奥からあふれ出して止まらなくなった。

「私も……私も愛してます。碧人さん」
「かわいい」

 愛する人に抱かれると、こんなにも幸せなんだとあらためてわかった。
 彼の腕の中は温かくて、極上の居心地で――。
 私たちは行為のあと、ピタリと身体を寄せ合って朝まで眠った。

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