敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
思い返せば、このころからだ。――父が変わってしまったのは。
「私、大学生のころはずっとバイトしてました。父が生活費を渡してくれなくなったから」
「え? じゃあ、学費は?」
「奨学金を借りていたので、それでなんとか」
苦笑いをしてみたものの、京極さんの心配そうな表情は崩れなかった。
奨学金は当然、返さなければいけない仕組みになっているため、社会人になってからコツコツと毎月返済している。
……要するに、借金と同じなのだ。
今の生活でも、節約すれば新作のゲームや本を買うくらいはできる。もちろん贅沢はできないけれど、私にはそれで十分。
「父はいつの間にか工場を辞めてて、それからはずっと、どんな仕事についても続かないんですよね。ギャンブルばかりして」
「お父さんの借金は今、全部でいくら?」
「銀行と消費者金融……今はさらにヤミ金にまで手を出してるみたいなんですけど、はっきりわからないんです」
私の話を聞いた京極さんが、あごもとに手をあててしばし考え込んだ。
あきれられたのかと思ったけれど、彼の表情を見る限り、そんな感じはしない。
「消費者金融だけど、以前は安定した収入があったなら、そのときに限度額いっぱいまで借り入れしてる可能性が高いな」
「そうだと思います」
「私、大学生のころはずっとバイトしてました。父が生活費を渡してくれなくなったから」
「え? じゃあ、学費は?」
「奨学金を借りていたので、それでなんとか」
苦笑いをしてみたものの、京極さんの心配そうな表情は崩れなかった。
奨学金は当然、返さなければいけない仕組みになっているため、社会人になってからコツコツと毎月返済している。
……要するに、借金と同じなのだ。
今の生活でも、節約すれば新作のゲームや本を買うくらいはできる。もちろん贅沢はできないけれど、私にはそれで十分。
「父はいつの間にか工場を辞めてて、それからはずっと、どんな仕事についても続かないんですよね。ギャンブルばかりして」
「お父さんの借金は今、全部でいくら?」
「銀行と消費者金融……今はさらにヤミ金にまで手を出してるみたいなんですけど、はっきりわからないんです」
私の話を聞いた京極さんが、あごもとに手をあててしばし考え込んだ。
あきれられたのかと思ったけれど、彼の表情を見る限り、そんな感じはしない。
「消費者金融だけど、以前は安定した収入があったなら、そのときに限度額いっぱいまで借り入れしてる可能性が高いな」
「そうだと思います」