敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
「陽咲の部屋はちゃんと用意してあるんだけど、先にこっちの部屋を見て」

 碧人さんが立ちあがり、楽しそうな笑みを浮かべて私を手招きする。
 リビングを出て奥へ進み、彼がとある部屋の扉を開けた途端、私は「わぁ!」と感嘆の声をあげてその場に立ち尽くした。

「秘密基地みたいな空間だろ?」
「……夢の世界ですね」

 そこは、リビングのやわらかい雰囲気とは一線を画す近未来的な部屋だった。
 まず目に飛び込んできたのは、正面に鎮座する巨大なウルトラワイドの湾曲モニター。
 待機画面からは映像が流れ、幻想的なLEDの光を放っている。

「ダイナミックで、すごく綺麗」

 湾曲モニターは臨場感や没入感に優れたゲーミングモニターなのだけれど、目の前にあるものは解像度が高いのだろう。
 映像がとてもクリアで繊細。しかも周りにはケーブル一本見あたらない。裏配線まで徹底していて完璧だ。
 そして手前には、人間工学に基づいてつくられたという噂の最高級ゲーミングチェアが置かれていた。

「ここにいたら何時間でもプレイできますね……。あ! このコントローラー、予約開始数分で完売した限定モデルじゃないですか!」
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