敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
「スマホで加工して、自分たちふたりの写真を入れる人もいるって」
「そうなんですね。こだわりたい人も多そうですよね」
「で、俺たちはやっぱりこれかなと思って」

 余白の部分に描かれていたのは、セブエリのキャラクターたちだった。
 そして、右下の隅にはゲームのコントローラーがふたつ。

「今日会社で、結婚することを直属の部下に伝えたんだけど、いろいろとアイデアを出してくれたんだ」
「めちゃくちゃ素敵です。ありがとうございます」
「いい記念になったかな」

 ゲーム好きな私たちらしい婚姻届だ。彼の会社の人たちも協力してくれたのがうれしくて、自然と顔がほころんだ。
 すでに〝夫になる人〟の欄には彼の名前が書かれてある。彼が部下の人にでも頼んだのか、保証人の欄も埋まっていた。
 私は差し出されたペンを取り〝妻になる人〟のところに名前を書き込んだ。その下に続いている住所や本籍、届出人署名の項目にも。

「結婚指輪はさすがに間に合わなくて……ごめん」
「そんな、謝らないでください」

 急に決まった結婚なのだから当然だ。碧人さんは悪くない。
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