敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
私は彼女みたいに美人ではないし、派手さもない。体形だって全然違う。そう自覚したら、なんだか一気に恥ずかしくなってきて、くるりと背を向けた。ここにいてはいけない気がしたのだ。
近づいて声をかけたら、彼は妻の私を周りにいるスタッフに紹介せざるをえなくなる。そしたらきっと、彼が恥をかく。弘花さんと比べて、どうして私みたいな取り柄のない女性と結婚したのかと思われるに違いない。
どんどんネガティブな思考が押し寄せてきて、私はこの場にいられなくなった。
そっとこの場をあとにしようと、人の波を縫って出口へ向かう。会場の外に出た途端、ホッと息を吐いてうなだれた。どことなく身体が重くて、なんだか変だ。
(私……なにをやってるんだろう)
家に帰ってスマホを確認したら、碧人さんからメッセージと電話の着信があったようだ。
電車に乗るとき、音を消したせいで今まで気づかなかった。
【イベント、来るよね? 連絡して】
そのメッセージを見たあとすぐ、私は彼に電話をかけた。
『陽咲、今どこ?』
数コールののち、彼は開口一番焦った口調でそう聞いた。
行くと伝えていたのに、姿を現さなかったから心配させてしまったのかもしれない。
「すみません。今……家にいます」
『こっちへは来なかったの?』
「行ったんですけど、すぐに帰ってきちゃいました。ごめんなさい、体調がイマイチで……」
『え! 大丈夫か?』
近づいて声をかけたら、彼は妻の私を周りにいるスタッフに紹介せざるをえなくなる。そしたらきっと、彼が恥をかく。弘花さんと比べて、どうして私みたいな取り柄のない女性と結婚したのかと思われるに違いない。
どんどんネガティブな思考が押し寄せてきて、私はこの場にいられなくなった。
そっとこの場をあとにしようと、人の波を縫って出口へ向かう。会場の外に出た途端、ホッと息を吐いてうなだれた。どことなく身体が重くて、なんだか変だ。
(私……なにをやってるんだろう)
家に帰ってスマホを確認したら、碧人さんからメッセージと電話の着信があったようだ。
電車に乗るとき、音を消したせいで今まで気づかなかった。
【イベント、来るよね? 連絡して】
そのメッセージを見たあとすぐ、私は彼に電話をかけた。
『陽咲、今どこ?』
数コールののち、彼は開口一番焦った口調でそう聞いた。
行くと伝えていたのに、姿を現さなかったから心配させてしまったのかもしれない。
「すみません。今……家にいます」
『こっちへは来なかったの?』
「行ったんですけど、すぐに帰ってきちゃいました。ごめんなさい、体調がイマイチで……」
『え! 大丈夫か?』