敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
翌日の夕方、私たちが訪れたのは、郊外にある『マノワール』という名の歴史ある邸宅レストランだった。
敷地は高い壁に囲まれ、重厚な鉄製の門をくぐると、突きあたりに二階建ての石造りの洋館が現れた。
碧人さんが入口の扉を開け、私を中へいざなう。足元には落ち着いた色合いのモザイクタイルが敷かれていて、天井には大きなシャンデリアがキラキラとした光を放っていた。
「うわぁ、すごい」
まるで昔の西洋貴族のお屋敷みたいで、なにもかもが珍しい。
スタッフによって案内されたのは、庭園の緑が窓越しに映る奥まった一角だった。純白のテーブルクロスの上にはキャンドルの炎がゆらめき、キラキラと光るカトラリーがテーブルに並んでいる。
耳を澄ますと、控えめなピアノのBGMが聞こえてきて、五感すべてで優雅さを感じるような演出がされている。
「私……浮いてないですか?」
対面に座る碧人さんに小さな声で尋ねると、彼は「大丈夫だよ」とやわらかく微笑んだ。
どう考えても、私のような庶民が来る場所ではないと思うのだけれど……。
キョロキョロと辺りを見回していると、五十代くらいの貫禄のある男性スタッフがやって来て、私たちに声をかけた。
「いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました」
碧人さんは軽く会釈をし、慣れた様子でナプキンを膝に広げる。
敷地は高い壁に囲まれ、重厚な鉄製の門をくぐると、突きあたりに二階建ての石造りの洋館が現れた。
碧人さんが入口の扉を開け、私を中へいざなう。足元には落ち着いた色合いのモザイクタイルが敷かれていて、天井には大きなシャンデリアがキラキラとした光を放っていた。
「うわぁ、すごい」
まるで昔の西洋貴族のお屋敷みたいで、なにもかもが珍しい。
スタッフによって案内されたのは、庭園の緑が窓越しに映る奥まった一角だった。純白のテーブルクロスの上にはキャンドルの炎がゆらめき、キラキラと光るカトラリーがテーブルに並んでいる。
耳を澄ますと、控えめなピアノのBGMが聞こえてきて、五感すべてで優雅さを感じるような演出がされている。
「私……浮いてないですか?」
対面に座る碧人さんに小さな声で尋ねると、彼は「大丈夫だよ」とやわらかく微笑んだ。
どう考えても、私のような庶民が来る場所ではないと思うのだけれど……。
キョロキョロと辺りを見回していると、五十代くらいの貫禄のある男性スタッフがやって来て、私たちに声をかけた。
「いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました」
碧人さんは軽く会釈をし、慣れた様子でナプキンを膝に広げる。