そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

続・第23章:夫婦の夜のひみつ、お揃いのグラスと大人の時間

子供たちが寝静まった、夜の23時。
リビングの明かりを少し落とし、私たちは2人でソファに並んで座っていた。
テーブルの上には、先日の記念日デートで買った、お揃いのペアグラス。
中にはほんの少しのお酒(私はノンアルコールだけど)が入っていて、氷がカラン、と心地いい音を立てている。
「ふぅ……。蓮も紬も、大きくなるのは早いね、そーちゃん」
「そうだね。でも、子供たちが手を離れていくのは、俺たちにとっては『2人の時間が増える』ってことだからね?」
そーちゃんはグラスを置くと、私の肩を自分の方へ引き寄せ、定位置である自分の胸元にぴったりと密着させた。
パジャマ越しに伝わるそーちゃんの温かい体温。
首元からは、高校生の時からずっと変わらないシトラスの香りが特濃で漂ってきて、私の脳内は一瞬でキャパオーバーを起こしそうになる。
「ねえ、優愛。こうして2人きりになると、高校の時の渡り廊下とか、俺の部屋で初めてお泊まりした時のこと、思い出すよね」
「う、うん……。あの時も、そーちゃんずっと『尊い!』って大騒ぎしてたなぁ(恥)」
「だって、今でも毎日そう思ってるもん。っていうか、今の優愛のほうが、あの時より100億倍色っぽくて、俺、毎日理性を保つのに必死なんだからね?」
至近距離。
そーちゃんの少しトーンの低い、大人の男の人の声が鼓膜を震わせる。
見上げると、街灯の光が窓から差し込み、そーちゃんのずるいくらいに綺麗な横顔を照らしていた。
無理無理無理格好良すぎてお酒飲んでないのに酔っ払いそう!!! なにその熱い目、本当に私の旦那様なの一生慣れない!!!
心の中の限界オタクがパニックを起こしていると、そーちゃんは私の左手をすくい上げ、結婚指輪のついた薬指に、そっと自分の唇を寄せた。
「優愛。子供たちのパパでいる時間も幸せだけど……俺はいつだって、優愛だけの王子様でいたいんだ。……今日も、俺だけの女の子になってくれる?」
大人の余裕と、変わらない特大の愛が混ざり合った、深夜のプロポーズ。
私は真っ赤になりながら、そーちゃんのパジャマの胸元をぎゅっと握りしめて、コトンとおでこをぶつけた。
一ノ瀬家の夜は、いつだって高校生のあの日以上に、甘く、熱く更けていくのだった。
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