そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

続・第3章:愛されすぎた看病日誌

季節は流れて秋の終わり。
蓮くんも1歳を過ぎ、トコトコと歩き回るようになっていた。
そんなある日、私は結婚してから初めて、ガチの風邪でダウンしてしまった。
「うぅ……頭が重い……」
熱を測ると38度5分。完全に起き上がれない私を前に、一ノ瀬家の男たちの「緊急家族会議」が勃発した。
「蓮、緊急事態だ。ママが風邪の魔王に襲われて倒れた。今日から俺たちの任務は、ママを世界一優しく看病して、絶対に笑顔を取り戻すことだ。いいな?」
「まーま! あ、あー!」
1歳の蓮くんも、そーちゃんのお玉を掲げたポーズを真似して、小さな手を上げてやる気満々だ。
「2人とも、私は大丈夫だから、大人しくしてて……っ(笑)」
ベッドの中から声をかけるけれど、そーちゃんの「過保護バリア」はすでにリミッターを解除していた。

30分後。
「優愛、お待たせ。お母さんに電話して、絶対に失敗しないお粥の黄金比訊いて作ってきた!」
ベッドの横にトレイを置いたそーちゃんは、冷えピタを額に貼った私を見て、不意にボロボロと大粒の涙を流し始めた。
「そ、そーちゃん!? なんでそーちゃんが泣くの!?」
「だって……! 風邪ひいてる優愛も、いつもと違ってちょっと儚くて、可愛すぎて胸が苦しいんだもん……! 代われるなら俺が今すぐ40度の熱出してベッドでのたうち回りたい! はい、優愛、あーんして?」
「あ、あーん……(恥ずかしすぎる)」
そーちゃんがフーフーと冷ましてくれたお粥は、すっごく美味しくて、胸の奥までじわーっと温かくなる。
すると、ベッドのフチから、蓮くんが自分の宝物のおもちゃのミニカーを、私の布団の中にそっと入れてくれた。
「まーま、どーじょ。ぽんぽん、いたいの、とんでけ!」
「蓮くん……ありがとう。ママ、すぐ元気になれるよ」
そんな2人の尊すぎる姿を見て、私の心の中の限界オタクは「風邪の熱なのか、推し(旦那と息子)の尊さによる知恵熱なのか判別不能ーーー!!! 今すぐこの看病動画を国宝として登録して!!」と大暴れしている。
「よし、優愛、お薬飲んだらゆっくり寝てね。俺、ずっとここで優愛の手を握ってるから。蓮、お前もママの手のひらを温めるんだ!」
「あーい!」
左右から、大きくて温かいそーちゃんの手と、ちっちゃくて柔らかい蓮くんの手にギュッと握られながら、私は「世界一愛されてるなぁ」と、最高の幸福感に包まれて深い眠りへと落ちていったのだった。
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