空に吹く、風の音を教えて。
4.あの日の真実
体育祭が終わりひと段落したのはいいけど、私はあの日以降謎が頭の中でぐるぐるして気もそぞろという感じで日々を過ごしていた。

原因があるとすればもうひとつ。


「遂に今週末かぁ。理世くんのクラスはダンスやるんだって。今バズってるTO YOUの愛してファタール!ほんっと楽しみすぎて夜しか眠れないよ」

「いや、それは快眠出来ているという意味では…」


こっちは2つも爆弾を抱えていて不眠気味だというのに光莉ちゃんは相変わらず元気いっぱいだ。

日々推しのために夜な夜なイベントを走ったり?してるみたいなのに、寝不足にもならないなんて。

このくらい図太く…いや、たくましく産まれたかったものだ。


「あっ!来た来た!やしろーん、おっはー」


話をしてると弥代くんが大きな欠伸をお見舞いしながら教室に入ってきた。

そういえば…。

なんか有耶無耶になっていたけど、ここ2人の行方も見守ってるんだった、私。

爆弾3つ、か…。

さすがにだんだん肝が冷えてきたよ。

どれか1つくらい爆発させてしまいそうで呼吸さえうまく出来なくなりそう。

なんてしょうもない心配をしている私を他所に2人は朝から噛み合っていないようで噛み合ってるような会話劇を繰り広げていた。

果たして私が抱える爆弾の行方やいかに。

ひとまずは明日の真星学園文化祭訪問をクリアせねば。

グランドの木々が赤や黄色に色づいているのを見て季節の移ろいを感じつつ、密かに決意を固めた私なのでした。
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