空に吹く、風の音を教えて。
「文化祭、おれの師匠も誘ってるから」

「へ?」


翌朝。

これは、デジャヴ…?

池袋に行ったあの日とほぼ同じことを繰り返していた。

また颯太は私に突然のサプライズを仕掛けてきた。


「師匠って、ギターの?」

「なぁんだ。わかってんじゃん。察しが良くて助かる」


ってことは、1つめの爆弾解除ってこと?


「ええ、そ、その…川越から一緒、だよね?」

「あぁ、うん。だってその人風花界隈初出陣だから」

「あぁ、そう…」


風花界隈とはなんだとツッコミたくもあったけど、今はそれどころじゃない。

心臓がバクバクいってる。

まさかのまさかでやっぱり繋がっているのだろうか。


あっけらかんとしている颯太に先導され、心ここにあらずで歩き続けること30分。

最初の待ち合わせ場所である川越駅の改札前に到着した。

するとそこには…

すでに先客がいた。

冷や汗がダラーっと背中を流れる。

寒気がして一気に鳥肌が立つ。

…やっぱり。

予想が確信に変わった。


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