空に吹く、風の音を教えて。
「あ、ゆうくん!もう来てたんだ!これがいっつも愚痴らせてもらってる一応同じ親から産まれた、一応オレの姉の風花!」


まず1つ目。

ゆうくんって何?

そして、2つ目。

いつも愚痴らせてもらってるって何を?

私のこと?

3つ目。

一応って何、一応って?

しかも2回も言ったよね?


と、颯太のあまりにも姉いじりがすぎる発言に怒りにも似た感情が生成される。

そんな私をよそに毎度ながら顔色ひとつ変えず涼しい顔のまま彼は口を開く。


「初めまして、お姉さん」


ふ、ふふざけてるの?

どう考えても知り合いでしょ?!


「初めましてなわけないでしょ…」

「え?どゆこと?」


この反応を見るに颯太は本当に知らなかったぽい。

颯太は自己肯定感バカ高い高飛車男ではあるけど基本素直だからね。

嘘つくの下手だし。

でも知ってたんだよね、

この人は。


「え?もしかしてそーちゃん知らなかった系?まぁ、ウチもさっき初めて聞いてビックリしたんだけど。2人ギター仲間なんよね?」

「なんで知ってて颯太に教えなかったの?」


ちょっとだけいつもより出てきた声のトーンが低かった。

隠し事されてたみたいで

なんかやだ。


「こーゆーサプライズが好きなもんで。な、颯太?」

「そ。オレら魂がロックだから。常識なんてクソ喰らえなんだよ!」


< 39 / 82 >

この作品をシェア

pagetop