空に吹く、風の音を教えて。
弥代くんがやれやれとでも言いたげな顔をしながらスマホをいじり出す。
スマホケースにギターのステッカーが入ってるのを見てやっぱりこの人はギターが大好きなんだなぁなんてしみじみ思ってしまった。
そのうち目的地に辿り着いたのかスマホの画面を私に見せつけてきた。
そこには“cafe chill flower 従業員募集中”の文字があった。
「今は姉ちゃんがワンオペでやってるんだけど、店の経営も軌道に乗ってきたから人を雇いたいってことで今SNSで募ってるわけ。保泉さんクレープ好きでしょ?」
「うん。一応趣味でお菓子作りもする…けど、人に出せるような出来じゃ」
私が天邪鬼を発揮していると弥代くんがピシャリと言った。
「やりたいんでしょ?なら、やりなよ。オレも…姉ちゃんに推薦しとくし」
そこまで言われちゃうと…。
さすがにノーとは言えない。
一応弥代くんも私が出来るって信じてくれてるみたいだし。
…よし。
私は弥代くんに真正面から向き合った。
そして、放った。
「私に出来ること、今はまだ限られてると思うけど、やらせてもらいたいです。お力添えよろしくお願いします」
「…その顔。いいと思う。忘れないように表情筋鍛えときなよ」
「うん…!」
思いがけず私の新しい道が切り開かれたのだった。
スマホケースにギターのステッカーが入ってるのを見てやっぱりこの人はギターが大好きなんだなぁなんてしみじみ思ってしまった。
そのうち目的地に辿り着いたのかスマホの画面を私に見せつけてきた。
そこには“cafe chill flower 従業員募集中”の文字があった。
「今は姉ちゃんがワンオペでやってるんだけど、店の経営も軌道に乗ってきたから人を雇いたいってことで今SNSで募ってるわけ。保泉さんクレープ好きでしょ?」
「うん。一応趣味でお菓子作りもする…けど、人に出せるような出来じゃ」
私が天邪鬼を発揮していると弥代くんがピシャリと言った。
「やりたいんでしょ?なら、やりなよ。オレも…姉ちゃんに推薦しとくし」
そこまで言われちゃうと…。
さすがにノーとは言えない。
一応弥代くんも私が出来るって信じてくれてるみたいだし。
…よし。
私は弥代くんに真正面から向き合った。
そして、放った。
「私に出来ること、今はまだ限られてると思うけど、やらせてもらいたいです。お力添えよろしくお願いします」
「…その顔。いいと思う。忘れないように表情筋鍛えときなよ」
「うん…!」
思いがけず私の新しい道が切り開かれたのだった。