空に吹く、風の音を教えて。
※現在
「あの日実はさ…聞いちゃったんだよ。ほずみんと和実ちゃんの会話」
「えっ?なに、それ?」
「和実ちゃんに、その…俺のこと、好きなの?って聞かれて、好きじゃないってほずみん言ってた。それで、ほずみんに嫌われてるなら何伝えても無駄だなって思っちゃって。で、行かなかった。待たせてるの分かってたのにほんと、ほんとごめん!」
今の今まで忘れてた。
確かに和実ちゃんに聞かれた気がする。
放課後、ガラガラに空いた窓の向こうから熱風が吹き込む教室で。
『風花ちゃん』
『ん?どうしたの?』
和実ちゃんは聞くのをためらっていたのか視線をあっちこっちに泳がせていた。
『あの…そのぉ……風花ちゃんて昊透くんのこと好きなの?』
『え?』
『ほら、2人仲良し、じゃん。だから…』
そう聞かれて、私は咄嗟に
『好きじゃないよ』
そう答えた。
深くなんて考えてない。
だって、分からなかったから。
考えたこともなかったから。
ただなんとなく一緒にいる時間が増えただけで、仲良しになったつもりも微塵もなかった。
だから、あの時のあの言葉に意味なんてない。
それをそんなに気にしてたなんて。
私は顔を上げて真っ直ぐ浅羽くんを見つめた。
「ごめんなさい。私、そんなに深く考えないで言っちゃったんだ。それを浅羽くんが聞いてて傷ついたなんて、今まで気づかなかった。ほんと、ごめん」
「ううん。俺も直接聞いてないのに、嫌われてるなんて思って逃げたの悪いし。やっぱり、ごめん」
また謝罪大会になってしまいそうだったから私は一口ミルクティーを飲んで心を落ち着かせ、ずっと私を悩ませてきた最大の疑問を口にした。
「それで…あの日、私に何て言おうと思ってたの?」
ひゅーっと私と浅羽くんの間を風が通り抜けた。
光莉ちゃんたちと分かれた時より明らかに冷えてきた。
手を擦り合わせ、少し熱を生成する。
隣をチラッと見ると浅羽くんも同じことをしていた。
それに気づいたのは私だけだったみたいで少し気まずくなって私は口をつぐんでじっと待った。
少しして、ふーっと深く息を吐いた浅羽くんは口を切った。
「俺…好きだって、言いたかったんだ」
「あの日実はさ…聞いちゃったんだよ。ほずみんと和実ちゃんの会話」
「えっ?なに、それ?」
「和実ちゃんに、その…俺のこと、好きなの?って聞かれて、好きじゃないってほずみん言ってた。それで、ほずみんに嫌われてるなら何伝えても無駄だなって思っちゃって。で、行かなかった。待たせてるの分かってたのにほんと、ほんとごめん!」
今の今まで忘れてた。
確かに和実ちゃんに聞かれた気がする。
放課後、ガラガラに空いた窓の向こうから熱風が吹き込む教室で。
『風花ちゃん』
『ん?どうしたの?』
和実ちゃんは聞くのをためらっていたのか視線をあっちこっちに泳がせていた。
『あの…そのぉ……風花ちゃんて昊透くんのこと好きなの?』
『え?』
『ほら、2人仲良し、じゃん。だから…』
そう聞かれて、私は咄嗟に
『好きじゃないよ』
そう答えた。
深くなんて考えてない。
だって、分からなかったから。
考えたこともなかったから。
ただなんとなく一緒にいる時間が増えただけで、仲良しになったつもりも微塵もなかった。
だから、あの時のあの言葉に意味なんてない。
それをそんなに気にしてたなんて。
私は顔を上げて真っ直ぐ浅羽くんを見つめた。
「ごめんなさい。私、そんなに深く考えないで言っちゃったんだ。それを浅羽くんが聞いてて傷ついたなんて、今まで気づかなかった。ほんと、ごめん」
「ううん。俺も直接聞いてないのに、嫌われてるなんて思って逃げたの悪いし。やっぱり、ごめん」
また謝罪大会になってしまいそうだったから私は一口ミルクティーを飲んで心を落ち着かせ、ずっと私を悩ませてきた最大の疑問を口にした。
「それで…あの日、私に何て言おうと思ってたの?」
ひゅーっと私と浅羽くんの間を風が通り抜けた。
光莉ちゃんたちと分かれた時より明らかに冷えてきた。
手を擦り合わせ、少し熱を生成する。
隣をチラッと見ると浅羽くんも同じことをしていた。
それに気づいたのは私だけだったみたいで少し気まずくなって私は口をつぐんでじっと待った。
少しして、ふーっと深く息を吐いた浅羽くんは口を切った。
「俺…好きだって、言いたかったんだ」