空に吹く、風の音を教えて。
「こんなとこで何ボケっと立ってんの?」
「ふぇっ?」
意識を現在地点に戻す。
目の前にいたのは…
「あ!悠雅!ちょうどいいところに来た!いつもより遅くなっちゃったから送ってってあげて」
シャッターを閉めに出てきた悠花さんに弥代くんに…。
弥代姉弟に挟まれてしまった。
「オレ、腹減ったんだけど」
「残念でした~。材料もうありませ~ん。それより早く行ってきな」
「ったく、人使いの荒いお姉さまだ」
なんて悪態をつきながらも、再び歩き出す弥代くん。
「さっき公園のあたりまで颯太のこと送ってきたばっかなんだけど」
「な、なんかごめん…」
「まあ、別にいいけど。…ちょっと聞きたいことあったし」
ギターを背負ってて重いのか、弥代くんはいつもよりゆっくり歩いている。
私は立ち仕事に慣れることなく、毎回生まれたての小鹿のようになるからこのくらいのペースでちょうどいいんだけど。
って、もしかして
合わせてくれてる?
やっぱり弥代くんて根が優しいよね。
「さっき、久しぶりに保泉さんが笑ってるとこ見た」
「え?」
「なんか、見つけた?」
それに弥代くんもだいぶ察しの良い方なので、というより私が顔に出やすいだけなのかもだけど、とにかくばれてしまったなら言うしかない。
というより、今は、
聞いてほしいかも。
だって、この心臓がバクバクいって、
今にも飛び出しそうなくらい
高揚して抑えきれないから。
「高校2年生のしかも冬になって、今更かよって思うかもしれないけど…私、やっと見つけたかもしれないんだ。自分の、やりたいこと。
今日初めて自分でクレープを作らせてもらって、食べて、食べ終わった時にすごくホッとしたんだ。そして、一人になってふと空を見た瞬間、なんか急に思い立って。
あのね…私、みんなを癒せるスイーツを作りたい。落ち込んだり、疲れたりしてるときに心の支えになれるような、そんなスイーツを作りたいって、そう思ったんだ。これって、夢って言っていいのかな?」
「ふぇっ?」
意識を現在地点に戻す。
目の前にいたのは…
「あ!悠雅!ちょうどいいところに来た!いつもより遅くなっちゃったから送ってってあげて」
シャッターを閉めに出てきた悠花さんに弥代くんに…。
弥代姉弟に挟まれてしまった。
「オレ、腹減ったんだけど」
「残念でした~。材料もうありませ~ん。それより早く行ってきな」
「ったく、人使いの荒いお姉さまだ」
なんて悪態をつきながらも、再び歩き出す弥代くん。
「さっき公園のあたりまで颯太のこと送ってきたばっかなんだけど」
「な、なんかごめん…」
「まあ、別にいいけど。…ちょっと聞きたいことあったし」
ギターを背負ってて重いのか、弥代くんはいつもよりゆっくり歩いている。
私は立ち仕事に慣れることなく、毎回生まれたての小鹿のようになるからこのくらいのペースでちょうどいいんだけど。
って、もしかして
合わせてくれてる?
やっぱり弥代くんて根が優しいよね。
「さっき、久しぶりに保泉さんが笑ってるとこ見た」
「え?」
「なんか、見つけた?」
それに弥代くんもだいぶ察しの良い方なので、というより私が顔に出やすいだけなのかもだけど、とにかくばれてしまったなら言うしかない。
というより、今は、
聞いてほしいかも。
だって、この心臓がバクバクいって、
今にも飛び出しそうなくらい
高揚して抑えきれないから。
「高校2年生のしかも冬になって、今更かよって思うかもしれないけど…私、やっと見つけたかもしれないんだ。自分の、やりたいこと。
今日初めて自分でクレープを作らせてもらって、食べて、食べ終わった時にすごくホッとしたんだ。そして、一人になってふと空を見た瞬間、なんか急に思い立って。
あのね…私、みんなを癒せるスイーツを作りたい。落ち込んだり、疲れたりしてるときに心の支えになれるような、そんなスイーツを作りたいって、そう思ったんだ。これって、夢って言っていいのかな?」