空に吹く、風の音を教えて。
午前中の授業は緊張しまくって手汗が酷くて心臓バクバクするし、集中できなかった。
私の席よりも弥代くんは後ろだから様子が見えないのは良かったけど、私の挙動不審がバレバレだったとは思う。
それでも耐え抜き、お昼休みを迎えた。
「風ちん顔面蒼白なんだけど、大丈夫?」
「大丈夫…じゃないかも。でも、頑張る」
「ウチが言えることは何もないけど、ウチは何があっても風ちんの味方だかんね!ファイト!」
光莉ちゃんのとびきりスマイルで見送られ、私は第一の戦場へと向かった。
屋上だと誰かと被るかもと思ったけど、意外にも人っ子1人いなかった。
まぁ、寒いからね…。
いくら昼間とはいえ、おそらく外気温は1桁しかない。
こんなところに呼んでしまって申し訳なく思っているとドアの向こうから足音が聞こえて来た。
私は振り返ってその姿を見つめた。
「どーも。フラれに来ました」
「いや、まだ振るなんて言ってないんですけど」
なんていつもと同じような振る舞いをしてくれるのは弥代くんの優しさゆえだろう。
それが分かってるから、私は胸がちくっとするんだ。
びゅーびゅーと風が吹き荒れる。
いつもより念入りに梳かしてきた髪が台無しになる。
「このままだと2人共凍死するよ。ま、オレはそれでもいいけど、保泉さんは違うでしょ?」
私はこっくりと首を縦に振った。
そして、一歩前に出る。
顔を上げて、弥代くんを見る。
この瞳から逃げちゃダメだ。
私は肺が凍りそうなほどに目いっぱい息を吸って、
言葉にした。
「ごめんなさい。私、弥代くんの想いには応えられません」
私の席よりも弥代くんは後ろだから様子が見えないのは良かったけど、私の挙動不審がバレバレだったとは思う。
それでも耐え抜き、お昼休みを迎えた。
「風ちん顔面蒼白なんだけど、大丈夫?」
「大丈夫…じゃないかも。でも、頑張る」
「ウチが言えることは何もないけど、ウチは何があっても風ちんの味方だかんね!ファイト!」
光莉ちゃんのとびきりスマイルで見送られ、私は第一の戦場へと向かった。
屋上だと誰かと被るかもと思ったけど、意外にも人っ子1人いなかった。
まぁ、寒いからね…。
いくら昼間とはいえ、おそらく外気温は1桁しかない。
こんなところに呼んでしまって申し訳なく思っているとドアの向こうから足音が聞こえて来た。
私は振り返ってその姿を見つめた。
「どーも。フラれに来ました」
「いや、まだ振るなんて言ってないんですけど」
なんていつもと同じような振る舞いをしてくれるのは弥代くんの優しさゆえだろう。
それが分かってるから、私は胸がちくっとするんだ。
びゅーびゅーと風が吹き荒れる。
いつもより念入りに梳かしてきた髪が台無しになる。
「このままだと2人共凍死するよ。ま、オレはそれでもいいけど、保泉さんは違うでしょ?」
私はこっくりと首を縦に振った。
そして、一歩前に出る。
顔を上げて、弥代くんを見る。
この瞳から逃げちゃダメだ。
私は肺が凍りそうなほどに目いっぱい息を吸って、
言葉にした。
「ごめんなさい。私、弥代くんの想いには応えられません」