空に吹く、風の音を教えて。
気もそぞろの中午後の授業も無事に終え、私は光莉ちゃんと一緒にとある場所へと向かった。
とは言っても光莉ちゃんはちゃんとアポを取ってるから近くのカフェで待ち合わせらしいけど、私はというと…。
「なにあの子?待ち伏せ?」
「他校だよね。見たことない制服なんだけどどこの?」
など、奇異の目で見られながら真星学園高等部の正門の前に立っていた。
せっかくならサプライズがしたいと思い、あえてこの戦法を取った。
私の人生で初めてのことだらけだから、理想のままにやらせてもらう。
ここまで来たら吹っ切るしかない。
まだ2月だから夕方になるとだいぶ日が落ちて街灯がないと人の顔が識別できないほどだ。
それに加えて凍てつくような寒さ。
北風が昼間よりもひどくて耳がちぎれるんじゃないかってくらい、冷たい。
手袋の上から息をふうふう吹きかけ必死に温めていると、ブレザーのポケットに入れていたスマホが震えた。
「もしかして…」
スマホを取り出し、メッセージを確認する。
送り主は予想通り和実ちゃんだった。
今生徒会の会議終わって校門に向かってるよ!
今年から書記として生徒会に加わった彼の動向を確かめるためには和実ちゃんに協力を要請しておいて正解だった。
これでばっちり渡せる。
紙袋を持つ手に力が入る。
来ないうちにと思い、通り過ぎる生徒さんたちに白い目で見られながらも深呼吸を繰り返す。
と、何度目かの深呼吸をしようと息を吸い込んだその時。
「え?ほずみん?」
そこには、目を丸くしてこちらを見つめる昊くんがいた。
和実ちゃんは隣でVサインをしている。
「じゃあ、僕は光莉ちゃんとこの後待ち合わせしてるから行くね」
「わたしは自分にご褒美チョコ買って帰るから先行くね」
二人が私の横を通り過ぎるとき、小声で頑張ってと言ってくれた。
うん、頑張るよ。
私の一世一代の告白を。
とは言っても光莉ちゃんはちゃんとアポを取ってるから近くのカフェで待ち合わせらしいけど、私はというと…。
「なにあの子?待ち伏せ?」
「他校だよね。見たことない制服なんだけどどこの?」
など、奇異の目で見られながら真星学園高等部の正門の前に立っていた。
せっかくならサプライズがしたいと思い、あえてこの戦法を取った。
私の人生で初めてのことだらけだから、理想のままにやらせてもらう。
ここまで来たら吹っ切るしかない。
まだ2月だから夕方になるとだいぶ日が落ちて街灯がないと人の顔が識別できないほどだ。
それに加えて凍てつくような寒さ。
北風が昼間よりもひどくて耳がちぎれるんじゃないかってくらい、冷たい。
手袋の上から息をふうふう吹きかけ必死に温めていると、ブレザーのポケットに入れていたスマホが震えた。
「もしかして…」
スマホを取り出し、メッセージを確認する。
送り主は予想通り和実ちゃんだった。
今生徒会の会議終わって校門に向かってるよ!
今年から書記として生徒会に加わった彼の動向を確かめるためには和実ちゃんに協力を要請しておいて正解だった。
これでばっちり渡せる。
紙袋を持つ手に力が入る。
来ないうちにと思い、通り過ぎる生徒さんたちに白い目で見られながらも深呼吸を繰り返す。
と、何度目かの深呼吸をしようと息を吸い込んだその時。
「え?ほずみん?」
そこには、目を丸くしてこちらを見つめる昊くんがいた。
和実ちゃんは隣でVサインをしている。
「じゃあ、僕は光莉ちゃんとこの後待ち合わせしてるから行くね」
「わたしは自分にご褒美チョコ買って帰るから先行くね」
二人が私の横を通り過ぎるとき、小声で頑張ってと言ってくれた。
うん、頑張るよ。
私の一世一代の告白を。