逆転令嬢 捨てられた私は2度目で王太子のパートナーになる
ルシアン
「アーノルド」
カツンとした足音と共に一人の男性が私達の前に姿を表した。
それはお父様だった。
「随分と恥知らずな真似をしてくれたな」
「父上…」
お父様は厳しい顔をアーノルドに向け、それに対してアーノルドは青い顔をする。
おそらく、お父様の怒りに触れてしまったのだと思っているのだろう。
お父様は強い怒りを面に出すことはない。
だが彼は静かで強い怒りと共に相手に処罰を与えるところがある。
「アーノルド、お前に3ヶ月の間の謹慎と次期当主候補の権利を剥奪する」
「ま、待ってください!確かに俺はこの女を陥れる為に色々とやりましたが、俺はグロリア家の嫡男です。こんなの認められません!」
「このようなことをしでかして、尚且つ私の意見に逆らうと言うのか。この能無しが」
お父様の言葉にアーノルドはビクッと肩を震わせ、恐怖に満ちた青い顔をした。
アーノルドはただ単に私を陥れたかった。
少し前まで自分はグロリア家次期当主として周囲や父親から認められていると疑わず、信じていたのだ。
だが私が魔法覚醒者となり、父親は私を認めた。
そのことが彼の中で唯一許せなかったのかもしれない…。
だけど……。
たとえ、そうだとしても。
私は前世でアーノルドのせいで殺された。
だからといって、手加減する必要なんてこれっぽっちもない!
「グロリア当主」
一人の少年の声に声を掛けられて、お父様は振り向いた。
そこには先程私とぶつかった貴族の少年と従者がついていた。
彼の姿を目にしたお父様は驚いた表情を浮かべる。
「これはルシアン王子!」
(えっ!?ルシアン王子!あの子が!!)
私はお父様の言葉に驚く。
ルシアン・ウェスリーはこの国、ウェスリー国の第一王子だ。
ウェスリー国は4つの魔法覚醒者で国を成り立たせている。
グロリア家の次世代の魔法覚醒者の顔見せパーティーにも王族が参加していても何も問題はない。
だがルシアン王子は前世の時、表舞台には出て来ず、彼は隣国に留学していた。
それがなぜ……?
「まずはグロリア家の魔法覚醒者の誕生日心よりお詫び申し上げます」
「有り難きお言葉です」
「レイティシア嬢、見事な氷の魔法でした。あなたの魔法は美しく、思わず見惚れてしまいました」
「勿体ないお言葉です。王子先程の発言と、言動大変申し訳ございませんでした。まさか高貴あるお方だと知らず」
「謝らなくていい。さっきのは私も悪かったし、それにきみには普通に接して欲しいんだ。きみは他の人とは違うから」
ルシアンは私にふっと優しい表情を向けてそう言った。
それは一体どういうことなのだろうか…。
そんなことを考えていると、ルシアンはお父様に向き直り真剣な表情をする。
「レイティシア嬢の力も周囲の者達は理解出来たようだし、ここはパーティーはお開きにしてはどうだろうか?彼も戸惑っているようだし」
「承知致しました」
ルシアンの言葉に応じて、その後パーティーはお開きとなった。
目的を果たした私とは対照的にアーノルドは私を憎しみを込めた強い瞳で睨んでいた。
カツンとした足音と共に一人の男性が私達の前に姿を表した。
それはお父様だった。
「随分と恥知らずな真似をしてくれたな」
「父上…」
お父様は厳しい顔をアーノルドに向け、それに対してアーノルドは青い顔をする。
おそらく、お父様の怒りに触れてしまったのだと思っているのだろう。
お父様は強い怒りを面に出すことはない。
だが彼は静かで強い怒りと共に相手に処罰を与えるところがある。
「アーノルド、お前に3ヶ月の間の謹慎と次期当主候補の権利を剥奪する」
「ま、待ってください!確かに俺はこの女を陥れる為に色々とやりましたが、俺はグロリア家の嫡男です。こんなの認められません!」
「このようなことをしでかして、尚且つ私の意見に逆らうと言うのか。この能無しが」
お父様の言葉にアーノルドはビクッと肩を震わせ、恐怖に満ちた青い顔をした。
アーノルドはただ単に私を陥れたかった。
少し前まで自分はグロリア家次期当主として周囲や父親から認められていると疑わず、信じていたのだ。
だが私が魔法覚醒者となり、父親は私を認めた。
そのことが彼の中で唯一許せなかったのかもしれない…。
だけど……。
たとえ、そうだとしても。
私は前世でアーノルドのせいで殺された。
だからといって、手加減する必要なんてこれっぽっちもない!
「グロリア当主」
一人の少年の声に声を掛けられて、お父様は振り向いた。
そこには先程私とぶつかった貴族の少年と従者がついていた。
彼の姿を目にしたお父様は驚いた表情を浮かべる。
「これはルシアン王子!」
(えっ!?ルシアン王子!あの子が!!)
私はお父様の言葉に驚く。
ルシアン・ウェスリーはこの国、ウェスリー国の第一王子だ。
ウェスリー国は4つの魔法覚醒者で国を成り立たせている。
グロリア家の次世代の魔法覚醒者の顔見せパーティーにも王族が参加していても何も問題はない。
だがルシアン王子は前世の時、表舞台には出て来ず、彼は隣国に留学していた。
それがなぜ……?
「まずはグロリア家の魔法覚醒者の誕生日心よりお詫び申し上げます」
「有り難きお言葉です」
「レイティシア嬢、見事な氷の魔法でした。あなたの魔法は美しく、思わず見惚れてしまいました」
「勿体ないお言葉です。王子先程の発言と、言動大変申し訳ございませんでした。まさか高貴あるお方だと知らず」
「謝らなくていい。さっきのは私も悪かったし、それにきみには普通に接して欲しいんだ。きみは他の人とは違うから」
ルシアンは私にふっと優しい表情を向けてそう言った。
それは一体どういうことなのだろうか…。
そんなことを考えていると、ルシアンはお父様に向き直り真剣な表情をする。
「レイティシア嬢の力も周囲の者達は理解出来たようだし、ここはパーティーはお開きにしてはどうだろうか?彼も戸惑っているようだし」
「承知致しました」
ルシアンの言葉に応じて、その後パーティーはお開きとなった。
目的を果たした私とは対照的にアーノルドは私を憎しみを込めた強い瞳で睨んでいた。