【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
そして、私の小さな体を響也くんは優しく引き寄せるとぎゅっと強く強く抱きしめた。
抱き締められて驚く私。
だけどそれよりもあのきょーくんなの?って驚きのが勝ってしまい…
私はキョトンとしたまま響也くんに強く強く抱き締められ続けた。
そして響也くんのもう1つの変化に気づいた。
今日の響也くんからは女の子の香水は何もしなくて、いつもの響也くんの匂いがしていた。
そしてそんな響也くんがまたポツリと語り出す。
「……そのきょーくんって俺のことだよ。……ずっとずっと探してた…。夜出歩いてたのも…澪を探してたんだ。
隣町で中学生の頃、22時頃にこのキーホルダーをスクールカバンにつけた澪を見かけたことがあって…その日から、その時間に街の中に行けばいつか会える気がして…
バカみたいな理由だけど…これが俺が毎晩いなかった理由…」
耳元で響也くんの切ない震える声が響く。
そして最後に申し訳なさそうに
「気づかなくて…酷いことばっか言って……本当にごめん。……俺今度こそは澪のこと俺が絶対に守るから……絶対傷つけないから……本当にごめん…っ」