【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
やっぱり限界だった俺は

「……なぁ、澪」

後片付けをしようと席を立つ澪の手首を掴むと、澪はビックリしたように振り返る。

そして俺はその手を強く引っ張ると澪の小さい体を抱き寄せた。

驚いて目を丸くさせて固まる澪。

俺の腕の中にすっぽりと収まる。


澪の首筋に顔を埋め、不安を吐き出すように呟いた。

「……響也のとこ、行くなよ」

「……っ」

「あいつが昔のきょーくんなんだろ……?あいつのとこ行くなよ……お前を見つけたのは俺だ…。ここに連れてきたのも俺だ…。それじゃダメなのか…?お前の傍で守るのは…俺がいい…。」

< 120 / 307 >

この作品をシェア

pagetop