【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
苦しそうな辛そうな俺の震える声が真夜中の静かなリビングに響いた。
はぁ…最悪だ情けない…。
すると澪は、その小さい腕を遠慮がちに俺の背中に手を回すと、俺を慰めるように背中を優しくぽんぽんっとしてきた。
は…?俺なんか子供扱いされてね…?
「…はぁ…まぢお前なんなの……」
鈍感な澪には、なんだか俺の伝えたいことは伝わってなくて拍子抜けした俺は拗ねた口調になってそう呟くと…声は出ないが澪がくすくすっと笑う。
そして、俺から少し離れるとホワイトボードに文字を書く澪。
その優しく笑いながら文字を書く綺麗な顔とたまに揺れる癖のある長い髪…そして小さくて細くて綺麗な指を俺は見つめる。
【寂しい時はいつでも言ってください。私がいつだってそばにいますよ】
俺にホワイトボードを見せてふんわりと優しく微笑む澪は、相変わらずすげぇ綺麗な顔をして何もまだ分からない純粋そうな顔をしている。
「…はぁ…この鈍感…。まぁ今はそれでいいけど…」
そして、俺は澪をグッと引き寄せると再び抱きしめて、澪の耳元に唇を寄せる。
お前がそんなんなら意地でも意識させたい…
「…俺の事、嫌でも意識させてやるから覚悟しとけ…同居人じゃなくて男として俺のことちゃんと見ろよな……この鈍感」
そう言って俺はフッと笑った。
澪は目をパチクリさせた後、俺から目を逸らし頬を染めていた。
少しだけ女らしい反応をした澪に俺は目を見開く。
ちょっとは意識してんのか?
そう思うと少し自信が出てきた俺は気持ちよく眠れたのだった。