【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
後ろから静かな足音がしてきた。
「……おはよ…澪」
相変わらず朝が苦手そうな春琉くんだった。
サラサラの黒髪から見える顔は寝起きでも相変わらず誰よりも綺麗で少しだけ昨日のことを思い出して私は赤くなる。
春琉くんは昨日の夜と違っていつも通りに戻ってるようだった。
私はペンを持つと
【おはようございます。元気そうでよかったです】
ホワイトボードを見せてニコリと笑う。
「…ふっ…澪のあんな顔見れば元気になるに決まってんだろ」
春琉くんもそう言って意地悪そうに笑うと席についた。
思い出して少しだけ赤くなる私は慌てて顔を隠した。
そこに、きょーくんもやってきた。
「おはよー!二人でなに話してたわけ?」
そう言って私と春琉くんに明るく近寄るきょーくん。
「…べつになんでもねぇよ」
「うわぁー、あやしー」
楽しそうなきょーくんは久しぶりで、二人のそんなやり取りを見ながら
【きょーくん、おはようございます】
と、ホワイトボードを見せた。