【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
「よかった…ありがとう」
【私の方こそありがとうございます。明日からはお弁当じゃなくてお昼は作りますね】
そう提案すると、何かを思い出したように
「嬉しいなぁ…あ、そうだ…これ春琉たちには秘密ね…?」
そう言う律くんに不思議に思いながらペンを動かす。
【秘密ですか?】
「うん…そう秘密。春琉たちにバレたら…絶対うるさいから…みんなには内緒」
そう言って悪戯っぽく笑う律くん。
きっと騒がれるのが嫌いなのかもしれないなっと納得した私は返事を書く。
【わかりました。二人の秘密ですね】
私がニコニコと返事を書くと
「二人だけの…秘密」
律くんは、機嫌よく残りのご飯を食べるとあまり見た事ないような笑顔で
「ごちそうさま…澪と食べるご飯はすごくおいしかった…」
と笑った。そんな律くんに私も嬉しくてニコリと微笑み返した。
そして意外にも律くんはすぐ戻るのかな?と思ったけど一緒にお皿洗いまでしてから部屋に戻って行った。
明日からはお昼も一緒に食べる人がいると思うと嬉しくなった私は午後の家事もがんばった。