【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
すっと白くて綺麗な手が伸びてきてレポートの間違えた場所を律くんが指差す。
「ここはね─────こうやって────こうやったら──────で、こうなるんだよ」
真剣に聞いていた私は思いの外、律くんの近くまで寄っていたみたいで…
優しく私に振り向いた律くんの顔が意外にも近い距離にあって、律くんの少し癖のある黒髪が私の頬に掠れそうになって…少しだけ私が慌てる。
律くんは少し照れると目線を少し外して
「ね?できたでしょ?」
そう言って自慢げに優しく笑った。
私は慌ててコクコクと何度も首を振って頷くと、ホワイトボードに文字を滑らせる。
【律くんすごいです! わかりやすくてびっくりしました】
「……別に普通だよ。澪は意外に…苦手なんだね?」
少し照れくさそうにしたあと、私のレポート用紙を見てくすっと笑う律くん。