【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
「……なにより…いつも前向きでみんなの事ばっかり考えてて、裏表ない澪からは嫌な雰囲気が全然しない…。
俺のこともそうだよ。手紙やご飯から優しさがつたわってくる…それがすごく心地いい…人にそんな風に思ったの俺はじめて…」
癖のある黒髪の隙間から覗く律くんの綺麗な顔が私をじっと見つめる。
そんな律くんにいろいろと話をしてくれたのが嬉しくて私はふんわりと微笑む。
「…澪、これからも俺と一緒にいてくれる…?澪となら俺大丈夫みたいだから」
そして私は遠慮がちに手を離すとホワイトボードに文字を書く。
【もちろんです。私はいつでもここにいますから】
そう言ってニコリと微笑んだ。
ここの寮にいるみんなはきっとなにかしら抱えてて、それは私だけじゃないと思うと私だって心強い。
私もみんなとずっとここにいたい。そんな気持ちを込めて律くんに私も優しく微笑んだ。