【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
私は朝の嘘のせいでパニックになる中、目の前の律くんはご飯を綺麗に口に運びながらどこまでもマイペースだ。
「……別に何も。澪が寂しくないようにお昼を一緒に食べてるだけだよ」
「…はぁー?聞いてないんだけど」
「そんなに怒らないでよ。理事長が来た日に決めたんだ…春琉だって澪に寂しい思いさせたくないでしょ?俺だってそうだよ」
そう言っていつもより真面目な顔で春琉くんを見る律くん。
「…ちっ…そーかよ」
そう言って春琉くんは悔しそうな顔をする。だけど、それ以上は何も言わなかった。
「じゃあ、俺はご飯食べたから部屋戻るね。春琉、あんまり澪をいじめたらダメだよ」
そう言って立ち上がると律くんは私にだけ
「ごちそうさま。美味しかったよ」
と優しく微笑んで自分の食器を片付るとこの地獄の空気のまま私を置いていってしまった…。
律くんは…どこまでもマイペースだ…。