【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
私は心の中で驚きと嬉しさの中、私の手を引いて歩く春琉くんの大きくて優しい背中を見つめながら胸がきゅっとなる。
たぶん…あの事故の日の病室で俺が守るって言葉を守ってくれてるんだ。
連れてこられたのは中庭で、ここに座れと春琉くんの横に手を引かれた。
「お前なぁ…勝手に行こうとすんなよ」
お弁当をギプスのしてない左手で広げながら少し不機嫌そうな春琉くん。
「…ご、ごめん…」
「別にいーけど、なんかあった?あんだけ律とか響也と毎日学校楽しそうにしてたのに最近元気ねーじゃん」