【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~

だけど今は春琉くんがどうしようもなく好きだ。


「はぁ…あいつのせーで泣くなよ……

辛いなら俺がお前の隣にずっと一緒にいてやるよ?お前が俺の方を向いてくれるまで俺は何年だって待てるしなっ」


そう言って…ニヤッと悪戯顔で笑うきょーくん。


だけどその笑顔の下ではきっと誰よりも悲しい顔をしてるのがわかる。


だって私を探してた頃のきょーくんは表面では明るくて優しかったけど、夜は荒れてたきょーくんのあの頃を思うと、きっとこの笑顔の下は苦しくて悲しい顔を隠してるのが…嫌でもわかってしまう。


「…ごめんね…きょーくん」

「だーかーら、暗い顔すんなっつーの!」


そう言って私の頭をガシガシと撫でるきょーくんに私もきょーくんを悲しませたくなくて頑張って笑顔を返した。

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