【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
──────その頃お昼の学校。
春琉side
俺は昼休みになるとスマホ片手に席を立とうとした響也のところへ歩み寄った。
「おい」
「…なに?」
学校でこいつが機嫌悪いのは珍しい。
だいたいヘラヘラ明るく笑ってるのに朝からおかしい。
こいつの様子を見て今朝の響也を心配してるような澪と目の下に作ったクマ。
それがなんか関係あるのは一目瞭然だ。
俺は、澪から預かってきたお弁当箱を、響也の机の上にドンと置いた。
「……あ?」
響也が怪訝そうに眉を寄せ、スマホから顔を上げた。