終電を逃した夜、鑑賞用の王子様は婚約者にした私を離さない
出社すると、制作部から頼んでいたフライヤーの見本が仕上がっていた。
発色やレイアウトも、問題なさそうだ。
「さすがっ、うちの制作部は良い仕事してるっ」
「そりゃ、藤原ちゃんの依頼だからね!気合い入れたよっ」
うん、大丈夫。
いつもみたいに、軽口を叩いている。
株式会社ブルームリンクの営業部の藤原志穂だ。
そのまま、鮫島のデスクに持っていく。
「ごめん、鮫島。この試作品のフライヤーを、ワタセホテルの大垣さんに届けてほしい」
「わかりました……って、藤原先輩が行ったほうが良くないですか?藤垣統括に会えるし」
「今、別件で手が離せないのよ。藤垣統括には連絡入れとくし、大丈夫」
「メロいですねっ、ごちそうさまですっ!」
うそ。
手が離せないことはない。
でも、どうしても綾人には会いたくないから——
発色やレイアウトも、問題なさそうだ。
「さすがっ、うちの制作部は良い仕事してるっ」
「そりゃ、藤原ちゃんの依頼だからね!気合い入れたよっ」
うん、大丈夫。
いつもみたいに、軽口を叩いている。
株式会社ブルームリンクの営業部の藤原志穂だ。
そのまま、鮫島のデスクに持っていく。
「ごめん、鮫島。この試作品のフライヤーを、ワタセホテルの大垣さんに届けてほしい」
「わかりました……って、藤原先輩が行ったほうが良くないですか?藤垣統括に会えるし」
「今、別件で手が離せないのよ。藤垣統括には連絡入れとくし、大丈夫」
「メロいですねっ、ごちそうさまですっ!」
うそ。
手が離せないことはない。
でも、どうしても綾人には会いたくないから——