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華金なのに飲み会の一つも入っていない自分を呪い、了承してしまった自分も呪った。
入社して六年。同期の佐野は営業部で、こちらは総務部。
最初の新卒歓迎会の席がくじ引きで、偶々隣に座った。
『名前なんて読むん?』
名簿を見て聞かれて、
『与えると会えるで、ワタライです』
答える私に『読めなかった』と正直な感想。読める人の方が少ない名字だ。
佐野は初対面で分かる程の軽い男だった。顔も良いし身長もある、よく笑って話をするのも聞くのも上手い。モテるのだろうと思ったし、侍らせているのだろうと思った。
そこで切れると思った縁がここにまで繋がっているのだから、人生って不思議だ。